市太郎さん 平成21年度 1種冷凍機械責任者
「見出し読み」でいきなり一冷合格! 一冷合格体験談 市太郎
2月24日免状が届きました。「エコーランド」さんありがとうございました。
「過去問」か「テキスト」かどちらから始めようか迷っている方に「見出し読み」という方法を紹介します。少しでも参考になれば幸いです。
【プロローグ】この不景気のなか縁あって昨年の4月からビル管理の仕事につきました。
ビル管理に似た仕事を以前やっていたことがありいくらかの資格は持っていましたが「冷凍」については資格どころか冷凍サイクルすら理解していませんでした。
職場の冷凍機は資格の要らない設備ですが、先輩から受験を勧められ「設備がある以上知識を持っていたほうがよいだろう」と受験を決めました。
ネットで調べると、「エコーランド」というありがたい応援サイトがあり試験の概略や攻略法を知ることができました。
その中に「やる気と時間があれば最初から一冷で十分」と書いた体験談があり、願書を出すまで半年近くあったので、一応一冷狙いでやってみることにしました。
【教材】「試験問題は"日本冷凍空調学会"のテキストの内容から出題されるようです。」というエコーランドの助言を信じてそろえたのは「初級テキスト」「上級テキスト」「(1・2・3冷)試験問題と解答例」「冷凍関係法規集」。後日、解説が詳しい電気書院の「1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集」を追加しました。
【見出し読み】 テキストを一から読んでいく方法だと、読めば読むほどどんどん迷路に入り込み先のほうから忘れていく感じでした。「過去問」から入る方法では「木を見て森を見ず」となりなかなか大変だと思います。予備知識の無い私にはとても無理でした。
「見出し読み」とはテキストの本文は読まないで「章」「節」などの「見出し」と図や表を眺めながらテキストをめくっていき全体像をつかんでいく方法です。
「見出し」は重要なキーワードが使われており、本文を読まないのでより知識欲がかき立てられる感じです。また、熟読したとき他の見出しとの関連や比較が自然とでき、知識が全体像という「網」に引っ掛かる感じで快感でした。テキストを初めから理解しようとするより、全体像を把握してからのほうがずっと効率的に理解できたと思います。熟読を始めてからも時々「目次」をながめて現在地を意識しました。
【初級】初級テキストを何回か「見出し読み」をして「熟読」に入りました。書き込みはすべて"鉛筆書き"しました。どこが重要かわからない状態で蛍光ペンを使うとあとで収拾がつかなくなるからです。一度でわからないところは「?」をつけてどんどん先へ進みました。関連するところは該当するところにお互いページ数を書きました。初級テキストは重要部分が太字で書かれておりわかりやすいですが、索引(さくいん)がないので巻末の空白に重要語句の自作"索引"を作り、見直しの際の参考にしました。後で思ったことですが、初学者が「いきなり一冷」を目指す場合、初級テキストは前半の冷凍サイクルに関する部分を十分理解すればいいと思います。後半の保全管理の部分は上級テキストでやれば十分です。また、巻末の演習問題もやってみましたが解説がまったくないのであまり意味がありませんでした。
【上級】次に、上級テキストを何回か「見出し読み」しました。全体構成が頭に入ったところで電気書院の「模範解答集」を使って一冷保全管理過去問5年分がテキストのどこからどのように出題されているかを確認しました。その際、問題文と同じ文章に赤のボールペンでアンダーラインを入れ、その近くに出題年度と問題番号を入れました。また、設問の誤り箇所に該当する正しい文章には赤の蛍光ペンで印をつけました。すると、①何度も繰り返し出題されている項目がある。②項目が複数ある場合、例えば前年に項目(1)から出題されているが翌年は項目(2)から出題されている。③正しい設問は"知っていて当たり前"、誤りの設問は"重要"な項目か"引っ掛け問題"。④したがって、保全管理については過去問出題箇所を中心に「熟読」学習すればよいことがわかりました。なお、関連があとでもわかるように模範解答集にも上級テキストの出題ページを書いておきました。ここまでで、一冷の保全管理はほぼ目処がつきました。
"書き込みは鉛筆書き"と"索引の自作"は初級と同様にしました。
【学識】エコーランドの二冷、一冷の学識対策で徹底的に学習しました。重要公式を暗記するのでなくイメージで理解するようにしました。すると、過去問がすいすい解けるのには驚きました。「冷凍」の学識は四則演算のみでとける問題ばかりです。はっきり言って拍子抜けしました。(この油断が実際の受験で苦しむ原因となりました。)
【決意】他の方の体験談にもありましたが「法規」はざっと見たところ一冷も三冷もあまり変わらないようでした。この時点で三科目の出題傾向が把握でき、なんとかできそうな気がしてきたので「一冷」を受験することにしました。
【法規】初め「冷凍関係法規集」に出題箇所を蛍光ペンでマークしましたが、掲載箇所がばらばらで関連がわかりづらいので、ネットから法令をダウンロードし、法 -政令-省令の関連を過去問ごとにWordでまとめました。出題された文章にアンダーラインを入れ重要部分には蛍光ペンで印を入れました。
許可か届出かなどまぎらわしい文章は赤文字で強調するなど、わかりやすくしました。
なお、条文を解釈するには、条文の但し書き、すなわち( )でくくられた文章を外して読むと理解できることがあります。
【勉強時間等】主に往復一時間半の通勤電車でテキストの「見出し読み」「熟読」をやりました。問題を解くのは家でじっくりと取り組みました。過去問5年分3科目を一覧表にした進捗管理表がやる気を持続させてくれました。また、暗記事項をQ&A形式にまとめて自分宛に携帯メールし、スクロールすると答えが見えてくるようにし、ちょっとした細切れ時間にながめていました。特に重要数値を覚える方法としてお勧めします。
私は、ほとんど独学でしたのでわからないことがあると、徹底的にネットで検索しました。例えば「冷凍サイクル」と検索するだけでも初学者、入門者にもわかりやすく説明したサイトもありました。調べた結果をテキストにメモするだけでも効率がアップしたように思います。
【おわりに】学習法を試行錯誤したり、中だるみでやる気が失せたりすることもありましたが何とか合格することができました。法規は20/20 保全管理は13/15 学識は65%+@でした。
過去問とまったく同じ問題はこれからも出題されないと思います。合格には過去の「一冷」出題箇所を中心にしっかり理解し応用が効くようにすることが重要だと思います。「二冷」「三冷」の過去問は、基本的に見る必要はないと思います。
21年の学識は5年分の過去問だけでは対応できない部分が35%程度あったと思いますが、白紙で出さず知りうる限りのことを書いて粘りを見せたつもりです。部分点もあったと推測します。
約7ヶ月間で、ほとんど予備知識の無い私が合格できたのは、エコーランドと出会えたからだと確信します。エコーランドに感謝。(敬称略)
56歳 男 普通科高卒
2月24日免状が届きました。「エコーランド」さんありがとうございました。
「過去問」か「テキスト」かどちらから始めようか迷っている方に「見出し読み」という方法を紹介します。少しでも参考になれば幸いです。
【プロローグ】この不景気のなか縁あって昨年の4月からビル管理の仕事につきました。
ビル管理に似た仕事を以前やっていたことがありいくらかの資格は持っていましたが「冷凍」については資格どころか冷凍サイクルすら理解していませんでした。
職場の冷凍機は資格の要らない設備ですが、先輩から受験を勧められ「設備がある以上知識を持っていたほうがよいだろう」と受験を決めました。
ネットで調べると、「エコーランド」というありがたい応援サイトがあり試験の概略や攻略法を知ることができました。
その中に「やる気と時間があれば最初から一冷で十分」と書いた体験談があり、願書を出すまで半年近くあったので、一応一冷狙いでやってみることにしました。
【教材】「試験問題は"日本冷凍空調学会"のテキストの内容から出題されるようです。」というエコーランドの助言を信じてそろえたのは「初級テキスト」「上級テキスト」「(1・2・3冷)試験問題と解答例」「冷凍関係法規集」。後日、解説が詳しい電気書院の「1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集」を追加しました。
【見出し読み】 テキストを一から読んでいく方法だと、読めば読むほどどんどん迷路に入り込み先のほうから忘れていく感じでした。「過去問」から入る方法では「木を見て森を見ず」となりなかなか大変だと思います。予備知識の無い私にはとても無理でした。
「見出し読み」とはテキストの本文は読まないで「章」「節」などの「見出し」と図や表を眺めながらテキストをめくっていき全体像をつかんでいく方法です。
「見出し」は重要なキーワードが使われており、本文を読まないのでより知識欲がかき立てられる感じです。また、熟読したとき他の見出しとの関連や比較が自然とでき、知識が全体像という「網」に引っ掛かる感じで快感でした。テキストを初めから理解しようとするより、全体像を把握してからのほうがずっと効率的に理解できたと思います。熟読を始めてからも時々「目次」をながめて現在地を意識しました。
【初級】初級テキストを何回か「見出し読み」をして「熟読」に入りました。書き込みはすべて"鉛筆書き"しました。どこが重要かわからない状態で蛍光ペンを使うとあとで収拾がつかなくなるからです。一度でわからないところは「?」をつけてどんどん先へ進みました。関連するところは該当するところにお互いページ数を書きました。初級テキストは重要部分が太字で書かれておりわかりやすいですが、索引(さくいん)がないので巻末の空白に重要語句の自作"索引"を作り、見直しの際の参考にしました。後で思ったことですが、初学者が「いきなり一冷」を目指す場合、初級テキストは前半の冷凍サイクルに関する部分を十分理解すればいいと思います。後半の保全管理の部分は上級テキストでやれば十分です。また、巻末の演習問題もやってみましたが解説がまったくないのであまり意味がありませんでした。
【上級】次に、上級テキストを何回か「見出し読み」しました。全体構成が頭に入ったところで電気書院の「模範解答集」を使って一冷保全管理過去問5年分がテキストのどこからどのように出題されているかを確認しました。その際、問題文と同じ文章に赤のボールペンでアンダーラインを入れ、その近くに出題年度と問題番号を入れました。また、設問の誤り箇所に該当する正しい文章には赤の蛍光ペンで印をつけました。すると、①何度も繰り返し出題されている項目がある。②項目が複数ある場合、例えば前年に項目(1)から出題されているが翌年は項目(2)から出題されている。③正しい設問は"知っていて当たり前"、誤りの設問は"重要"な項目か"引っ掛け問題"。④したがって、保全管理については過去問出題箇所を中心に「熟読」学習すればよいことがわかりました。なお、関連があとでもわかるように模範解答集にも上級テキストの出題ページを書いておきました。ここまでで、一冷の保全管理はほぼ目処がつきました。
"書き込みは鉛筆書き"と"索引の自作"は初級と同様にしました。
【学識】エコーランドの二冷、一冷の学識対策で徹底的に学習しました。重要公式を暗記するのでなくイメージで理解するようにしました。すると、過去問がすいすい解けるのには驚きました。「冷凍」の学識は四則演算のみでとける問題ばかりです。はっきり言って拍子抜けしました。(この油断が実際の受験で苦しむ原因となりました。)
【決意】他の方の体験談にもありましたが「法規」はざっと見たところ一冷も三冷もあまり変わらないようでした。この時点で三科目の出題傾向が把握でき、なんとかできそうな気がしてきたので「一冷」を受験することにしました。
【法規】初め「冷凍関係法規集」に出題箇所を蛍光ペンでマークしましたが、掲載箇所がばらばらで関連がわかりづらいので、ネットから法令をダウンロードし、法 -政令-省令の関連を過去問ごとにWordでまとめました。出題された文章にアンダーラインを入れ重要部分には蛍光ペンで印を入れました。
許可か届出かなどまぎらわしい文章は赤文字で強調するなど、わかりやすくしました。
なお、条文を解釈するには、条文の但し書き、すなわち( )でくくられた文章を外して読むと理解できることがあります。
【勉強時間等】主に往復一時間半の通勤電車でテキストの「見出し読み」「熟読」をやりました。問題を解くのは家でじっくりと取り組みました。過去問5年分3科目を一覧表にした進捗管理表がやる気を持続させてくれました。また、暗記事項をQ&A形式にまとめて自分宛に携帯メールし、スクロールすると答えが見えてくるようにし、ちょっとした細切れ時間にながめていました。特に重要数値を覚える方法としてお勧めします。
私は、ほとんど独学でしたのでわからないことがあると、徹底的にネットで検索しました。例えば「冷凍サイクル」と検索するだけでも初学者、入門者にもわかりやすく説明したサイトもありました。調べた結果をテキストにメモするだけでも効率がアップしたように思います。
【おわりに】学習法を試行錯誤したり、中だるみでやる気が失せたりすることもありましたが何とか合格することができました。法規は20/20 保全管理は13/15 学識は65%+@でした。
過去問とまったく同じ問題はこれからも出題されないと思います。合格には過去の「一冷」出題箇所を中心にしっかり理解し応用が効くようにすることが重要だと思います。「二冷」「三冷」の過去問は、基本的に見る必要はないと思います。
21年の学識は5年分の過去問だけでは対応できない部分が35%程度あったと思いますが、白紙で出さず知りうる限りのことを書いて粘りを見せたつもりです。部分点もあったと推測します。
約7ヶ月間で、ほとんど予備知識の無い私が合格できたのは、エコーランドと出会えたからだと確信します。エコーランドに感謝。(敬称略)
56歳 男 普通科高卒